コミュ障夫婦が戸建てで子育て

途方にくれた夫婦が、小さな新興住宅地で、気難し屋の一男一女と暮らしています。周りを気にし過ぎてしまうあまり、周りは気にせず楽しく暮らす!と躍起になる妻と、趣味は音楽と読書で割と色々協力的な夫の日々。

【ヘブリカン】イギリスとオーストラリアと日本【フットボールアワー後藤】

日英豪。安全保障の話でも人種差別の話でも捕鯨問題の話でもありません。

ここ数年、フットボールアワー後藤の「へブリカン」が耳にこびりついて離れません。
ふと気づくと、youtubeで検索し、「コロラド州の真ん中♪」「ノー、サイトシーイング♪」と歌ってしまっています。小声で。依存症、と言っていいと思います。

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依存症がピークに達したのか、先日、とうとう、オーストラリアのスーパードライビングロックバンド、ジェットのファーストアルバム「ゲット・ボーン」(2003年)を買いました。
「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」という同じ曲が入っているからです。

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「ゲット・ボーン」を買おうとしたのは初めてではありません。
さかのぼること十数年前。
当時、ロックンロールやガレージ・ロックのリバイバルが起こっており、「古き良きギターリフでぶっ飛ばすような音楽を聞こう」と考えた私はレコード屋で左手に「ゲット・ボーン」、右手にはローリング・ストーンズのライブ盤「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」を持っていました。
「古き良きギターリフでぶっとばす」リバイバルとオリジナルです。近代軽音楽史でいえば、親子のような関係と言えるでしょう。
貧乏青年の私には二枚同時買うことはできず、迷ったあげく、「親」を選びました。

「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」は、「ベガーズ・バンケット」や「レット・イット・ブリード」などと併せて愛聴盤になりました。一方で、ジェットのことを考えることはなくなりました。

それがどうでしょう。フットボールアワー後藤の音楽に出会うと、「ジェッタシーはブランキーだなあ」「四角いギターはボ・ディドリーかなあ」とうれしくなりました。
そして、「へブリカン」に出会い、ネット検索していたら、「JET元ネタ説」に行き着きました。
そう、「へブリカン」は「孫」だったわけです。
「親」と「孫」を気に入ったとなると、「子」と面会しない理由はありません。

60〜70年代のストーンズから、00年代のジェット、そしてフットボールアワー後藤へ。
イギリスのストーンズから、オーストラリアのジェット、そして日本のフットボールアワー後藤へ。

これこそカルチャーの伝播、カルチャーの連続性というものでしょう。