コミュ障夫婦が戸建てで子育て

『中年を自覚したくない病』の夫婦が、小さな新興住宅地で、幼児と赤子と暮らしています。趣味は音楽と読書な夫と、ミュージカルが観たい妻。周りを気にし過ぎてしまうあまり、周りは気にせず楽しく暮らす!と躍起になる妻と、わりと色々協力的な夫の日々。最近はニュース戯言多め。

【トランプVS金正恩】小沢健二さんとSEKAI NO KIKI

今年2月、約20年ぶりに新曲(「流動体について」)を発売した小沢健二さん。さらには、今をときめくSEKAI NO OWARIと「フクロウの声が聞こえる」でコラボし、賛否両論を巻き起こしたかと思えば、20日の国連総会で間接的に引用されるという離れ業をやってのけ単なるポップミュージックの演者を超えた存在であることを見せつけていますね。

米大統領のトランプさん「ロケットマンが自殺行為」

国連総会での間接的引用とは、北朝鮮トップの金正恩さんのことをアメリカ合衆国トップのトランプさんが一般討論演説で「ロケットマン」(それはふかわりょうだ。「ミサイルマンならハイロウズだったのに)と呼び、「ロケットマンは自殺任務に突き進んでいる」などと発言した件をめぐって、見解を問われた北朝鮮外相の李容浩さんが小沢健二さんのファーストアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進むに言及した件のことです。

www.sankei.com

北朝鮮外相の李容浩さん「犬は吠えるがキャラバンは進む

とはいっても、李さんは、直接的に言及したわけではなく、そのアルバムの由来となった遊牧民(?)のことわざを引用し、トランプさんを「犬」にたとえるなど演説を批判し、「犬がほえようがやるときはやりまっせ」的な見解(?)を表明したにすぎませんので、小沢健二さんの立場になれば、「間接的引用」と言うのも、とばっちりに近いですね。
色んなニュースサイトを見ても伝え方(日本語訳やニュアンス)がなんとなく違いますし、李さんが「the dogs bark, but the caravan moves on」と言ったかどうかも分かりませんし。

www.bbc.com

www.sankei.com

www.cnn.co.jp

さらに言えば、アルバムタイトルは「dogs」に改題されていますしね。

小沢健二さん「ぼく、めちゃくちゃアタマよかったんで」

というわけで、状況だけみると、小沢健二さんにとってとばっちりなんですが、個人的にはあらためて、芸能的存在にとどまらない社会的存在に映っています。卑近な記憶をたどれば、「さすが、ヘイ・ヘイ・ヘイで、『ぼく、めちゃくちゃアタマよかったんで』『塾とか行かなくて、東大』『自宅にはトイレは三つしかない』と言い放った男や」と。当時も音楽の話題にとどまらないインパクトがありました。時代の雰囲気や空気感を象徴するようなインパクトがありました。

北朝鮮トップの金正恩さん「史上最高の超強硬対応措置」

今回のトランプさんの発言にも、李さんの発言にも、反発した正恩さんの22日の「基地外老いぼれを火で罰する。史上最高の超強硬対応措置」発言にも、付け加えると、安倍晋三首相の「対話より圧力」発言にも、それぞれ歴史に残るようなインパクトがあります。

japanese.yonhapnews.co.kr

www.zakzak.co.jp

戦争に踏み切るパターンと踏み切らないパターンの差

何度読んでも強烈です。ただ、それぞれの国民がこれらの発言をどう受け止め、どう解釈するのか、という観点で考えた場合、戦争状態や冷戦状態にある米韓朝と、戦争を70年以上していない日本とでは状況が異なります。日本の場合、おそらく国民意識として、戦争に踏み切るパターンと踏み切らないパターンの分かれ目も分からないのではないでしょうか。国際的な文脈、集団安全保障的な文脈、自衛(防衛)に即した文脈で、どう解釈するのがふさわしいのか分からない。今回のお歴々の発言を聞いていると、「すわ!次はもう宣戦布告しかないなあ!」と背中が汗ばんでしまうわけですが、他国の人々の受け止めとは相当のズレがあるのではないかと想像してしまいます。


そういった世界の危機とも言える状況にひょっこり顔を出す小沢健二さん。(一部の)ポップミュージック好きに強烈な印象を植え付けて行く小沢健二ん。流石やな、と。

「Eclectic」と「毎日の環境学

というわけで、小沢健二さんの音楽と影響力に関心を抱いている私ですが、好きなアルバムは6年ぶりとなった4作目「Eclectic」(2002年)と、さらに4年ぶりとなった5作目「毎日の環境学:Ecology Of Everyday Life」(2006年)です。小沢健二さんのファンの間で人気なのは、まさにヘイ・ヘイ・ヘイでかましていたころに大ヒットした2作目「LIFE」(1994年)でしょうから(ラブリー♪ラブリー♪ですね)、私は少数派なのだと思います。


いずれも音響を重視し、ジャズに寄せた作風で、ボーカルスタイルがヘイヘイヘイでかましていたころとは一変しています。
4作目は、ささやき系というかつぶやき系というか、「レコーディングの時にマイクと口の間に何枚障子紙挟んどんねん!」テイスト満載で、彼の儚く繊細なボーカルがアメリカで集めたミュージシャンの演奏の良さを際立たせる感じ。演奏は当然、おぼろげで美しいボーカルを引き立てていますから、相乗効果を生んでいると思います。

5作目にいたっては全曲ボーカルなし!声が聞けなくてファンをやきもきさせたことと思いますが、もともとアーシー感というか、黒人の肉体感とうか泥臭い印象があるジャズを、アーバン感やシティー感満載で、洗練された作品に仕上げているセンスが印象に残り、愛聴しております。レコーディング風景も気になりますよね。「お前が歌うんかい!」シリーズならぬ、「お前は歌わへんのかい!」シリーズ。

というわけで、SEKAI NO OWARIを感じさせる時代に再始動した小沢健二さんですが、ググってみたら、最近は世相についてもいろいろ発言されているようですね。

lite-ra.com

う~ん、やっぱりポップミュージックを超えた存在!

さすがSEKAI NO OZAWA!

あ、それはおじの小澤征爾のことでした!