コミュ障夫婦が戸建てで子育て

途方にくれた夫婦が、小さな新興住宅地で、気難し屋の一男一女と暮らしています。周りを気にし過ぎてしまうあまり、周りは気にせず楽しく暮らす!と躍起になる妻と、趣味は音楽と読書で割と色々協力的な夫の日々。

【空耳】11月3日は「文化の日」だけど、「異文化の日」でもあり、今年限定で「イヴァンカの日」

11月3日は「文化の日」です。
明治天皇の誕生日(1852年11月3日)であり、日本国憲法公布(1946年11月3日)の日だそうです。

祝日法が定める「文化の日

祝日法第2条では「自由と平和を愛し、文化をすすめる」と規定されています。

せっかくの機会なので、祝日法第2条を引用してみます。

第二条 「国民の祝日」を次のように定める。


元日 一月一日 年のはじめを祝う。
成人の日 一月の第二月曜日 おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日 四月二十九日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日 五月三日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日 五月四日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日 七月の第三月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
山の日 八月十一日 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。
体育の日 十月の第二月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日 十一月二十三日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
天皇誕生日 十二月二十三日 天皇の誕生日を祝う。

「こどもの日」から「父」除外?

突っ込みどころは色々ありますが、まず、「こどもの日」。最後のくだりの「母に感謝する」。
子育て観は古今東西、いろいろあるのでしょうが、「父」は含まれていないんですね。
たしかに、三十代の我が家夫婦の両親世代の父はお金を稼ぐ以外では存在感が薄いケースが多いと思います。
しかし、近ごろは「地域全体での子育て」や「男性の育児参加」が叫ばれています。この文言はいかにも「昭和以前」の子育て観がにじみ出ている感じがします。先般の「保育園落ちた日本死ね」ブログのようなシンボリックなきっかけがあれば、改正の機運が高まるかもしれません。

今年はいっそ「異文化の日」実践してみた

話が逸れました。
今日は「文化の日」です。

「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日の話でした。

我が家では先日、一人が「異文化の日」と読み間違えてしまい、「今年はいっそ、『異文化の日』として過ごそう」とあいなりました。

「文化」に「異」という一文字がつくだけで、印象が変わるものです。

世界的に、「排外主義」や「某ファースト」などの傾向が懸念されていますので、この読み間違えはグッド・タイミングだと思います。

「異文化理解」はすなわち、自分以外の他者を理解し、慈しみ、感謝するということにほかならないでしょう。

というわけで、「異文化の日」を実践することにしました。

食事は

  • 味噌汁の代わりに「ジャガイモのポタージュスープ」
  • 白米の代わりに「パン」
  • 緑茶の代わりに「コーヒー」
  • 日本酒の代わりに「ワイン」
  • トーフの代わりに「ビーフ

BGMは

  • 演歌の代わりに「リズム&ブルース」

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てな感じでやっていたのですが、家族の一人が「あれ、普段の生活と変わらないね」と言い、「あはは」とみんなで笑いました。

その後、少しだけ「日本語禁止ルール」をやってみたのですが、ぜんぜん続きませんでした。
「おかわりちょうだい、って英語で何て言うのだっけ」てなもんです。

I want to get a refill.
Can I get some more?

などが正解なのですが、とっさには浮かびません。

「文化」とは、「異文化」とはなんなのでしょうか。

ここで、祝日法に立ち戻ってみたいと思います。

文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。

この法律のいう「文化」とは、必ずしも「自国文化」を意味するわけではないのかもしれません。
しかし、我が家は「異文化」と読み間違えることで、「文化の日」について家族で考える機会を得ることができました。
国としても願ったり叶ったりでしょう。うふふ。

もっともふさわしい名前は「イヴァンカの日」?

そうこうしていると、「イヴァンカさんが日本にやってきた」というニュースが流れてきました。
アメリカのトランプ大統領の長女で、大統領補佐官ですね。

「異文化の日」→「イブンカの日」→「イヴァンカの日」に見えてきました。


都内で開かれた国際女性会議で講演し、女性の社会進出などについて考えを述べたそうです。

news.tbs.co.jp

www.sankeibiz.jp

www.asahi.com


「働く女性」「3児の母」「専業主婦」。これらの記事を読んでいると、祝日法第2条「こどもの日」がまた頭をよぎりました。

こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

2017年の日本に住む私たち夫婦にとって、「母に感謝する」は違和感の抱かせるものですが、2017年のアメリカ合衆国に住むイヴァンカさんと、夫で大統領上席顧問のクシュナーさんはどう受け止めるでしょうか。「クシュナーに謝意を示さないなんてナンセンスだわ」とか言うのでしょうか。

それにしても、2017年11月3日の日本はイヴァンカさん一色です。

どのチャンネルに合わせても話題はイヴァンカさん。

トランプ大統領にもっとも影響力を持つことはもちろん、名門ペンシルベニア大で経済学を学び、モデルや実業家もこなしていることなど華麗な経歴も紹介されます。

テレビは、イヴァンカさんの一挙手一投足を報じ、身に付けている洋服のブランドまで教えてくれました。

イヴァンカさんは首相とご飯まで食べ、非閣僚級としては異例のもてなしを受けたといいます。

まさに、異文化襲来、イヴァンカ襲来です。

以上、我が家なりの「文化の日」でした。