「弁当うつ」になりそうな妻が、子どもに絶対伝えようと思っている「問題解決力」の話【クックルン】
前回、「子育てうつの悪魔を追い払った妻の話」を書いたところ、話が広がり、非常に長くなってしまったため、今回、後半部分を分割して別記事にしました。
前回の記事です。
kodate-kosodate.hatenablog.com
娘は「クックルン」~おりょうりだいすき!
妻の「失敗」を踏まえてかどうか、我が家では、食事の後片付けは自分でするようにしつけています。
あと、これはうれしい誤算ですが、きなこちゃんは、ママに似ず、料理も大好きです。
料理の支度が始まると、きなこちゃんはエプロンと三角巾を身につけ、「クックルンはじめるよ!」と駆けまわり、ミニトマトの水洗いやヘタ取り、玉ねぎの皮むきなどをしてくれます。
クックルンとは、きなこちゃんが大ファンの、Eテレの幼児向けお料理番組「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」のこと。多分、彼女が2歳くらいの頃から観ていたと思います。
主人公たちが、調理のしかたや、食材や旬の野菜の知識などを、毎回実践しながら楽しく教えてくれます。
あるとき、きなこちゃんが、番組内の『ニンジンの葉っぱはどれだ?』というクイズに正解したとき、妻は「もう私を超えたか…」とぽつりと呟いていました。
毎日熱心に観ているので、その知識量はあなどれません…ある意味英才教育です。恐るべしEテレ。
きなこちゃんがお手伝いしてくれることについて、妻は、
「正直、手伝ってもらうほうが手がかかってしんどいけど、お料理のいい種まきができているから」と喜んでおり、忙しくても、なるべく望まれたとおりに、お手伝いをさせるよう心がけているそうです。
きなこちゃんが「大きくなったらケーキ屋さんになりたい」と言っているのは、先日も紹介した通りです。
kodate-kosodate.hatenablog.com
「生きる力」ってなんですか?
ちなみに、妻が偶然口にした「生きる力」という言葉ですが、検索してみると、学習指導要領で定義されてたんですね。
要領によると、
「生きる力」=知・徳・体のバランスのとれた力
変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大切です。
なんだそうです。
分かったような分からんような話です。
ゆとり教育や未成年による殺人などとの関連で脚光を浴びた言葉だったような記憶がありますので、さらに検索したら、ありました。
北九州市の教育特区制度を活用した公教育とは一線を画す「オルタナティブ・スクール」(もう一つの学校)にまつわる記事です。この「特異にも映る」学校に公立小学校長を辞して着任した女性教員が主人公です。彼女の転身の背景や思いをつづった記事です。
この記事で、「生きる力」はこう紹介されています。
ゆとり教育が完全実施された02年、学習指導要領に掲げられたのが「生きる力」。21世紀の知識基盤社会を生きるうえで、子どもたちに必要なものは、知識の量やテストでの忠実な再生力ではなく、「実生活への活用力」(問題解決力)とする考え方である。
やはり、ゆとり教育と関係があったのですね。
「実生活への活用力」、まさに料理の知識や技術も、その力の礎になるものといえるでしょう。
また、「問題解決力」という言葉は、近年よく耳にするようになりました。
「総合力」と言い換えることができそうですが、とにかく、自分で考えることを重視するんですね。
さらに記事では、「生きる力ってなんですか?」との記者の質問に主人公の教員が答える場面があります。
「自分一人でも問題を解決できる。でも、誰かに頼ったり、頼られたりすることも大切。そんな自立と共生につながる力だと思います」
むむむ。私たちコミュ障夫婦にはなかなか響いてくる回答です。
他者との距離感をはかりつつ、コミュニケーションを取りつつ、自己をどう規定するか。自分が何になりたいのか、何をしたいのか、自己に向き合うことですね。
我が家では学校教育と家庭教育のバランスやそれぞれの役割を夫婦なりに考えて、子育てをしていきたいと思います。
結び
終わりになりますが、妻の名誉のために紹介しておくと、夫がブログを書いている間、妻はお風呂の準備をしてくれました。「得意科目」は30年たっても変わらないものです。
そして、今夜は妻に休んでもらうために、夫はきなこちゃんともち太郎を連れて3人で実家に行きます。妻には一人の優雅な夜を楽しんでもらうことにしました。
長文、読んでもらいありがとうございました。