コミュ障夫婦が戸建てで子育て

途方にくれた夫婦が、小さな新興住宅地で、気難し屋の一男一女と暮らしています。周りを気にし過ぎてしまうあまり、周りは気にせず楽しく暮らす!と躍起になる妻と、趣味は音楽と読書で割と色々協力的な夫の日々。

新興住宅地でハロウィンにミゾミゾした話【程よい距離は】(後編)

kodate-kosodate.hatenablog.com

「新興住宅地でハロウィンにミゾミゾした話(前編)」の続きです。

 

  

数年前まで、我が家には無関係とさえ思っていたハロウィン。
それなのに、どうして関わるようになったか。

その理由を説明するには、我が家を取り巻く状況の変化に言及しなければなりません。

 

(追記・ここで「我が家を取り巻く状況の変化」、つまり、この新興住宅地に住むことになったきっかけについて言及しようとしたところ、膨大な長さになってしまったため、この部分は、後日、別記事として公開しなおすことにしました。この記事にスターをくださった皆さま、申し訳ありません。)

 

ここでは簡単にいうと、

数年前、新興住宅地にマイホームを構え、子どもが生まれました。

子どもが大きくなり、ハロウィンのお誘いがやってきたわけです。

 

「とにかく何か誰かと一緒にしないといけない感」

妻は当日まで落ち着かない様子で、少しそわそわしていました。
「行ったら行ったで楽しいんだけどね」となんともいえない笑顔を浮かべていたものです。

妻は言います。
「子どもが誘ってもらえるのが、親としてはうれしいし、安心だよね。でも、何というか、毎年10月のこの時期に、『皆で一緒にするイベント』ができたのは、どこか落ち着かない」

 

夫婦ともに交友関係は「広く浅く」ではないので、顔見知り程度の関係なのに集まってワイワイするのは本来苦手です。

それなのに、ハロウィンがやってきたために、「とにかく何か誰かと一緒にしないといけない感」に駆られるそうです。

でも特に妻は、子どものために、全く不参加・マイペースでいるのはもっと落ち着かないと思っているようです。

 

新興住宅地ならではの危うさ

ですが、さきほども書きましたが、我が家は小さな新興住宅地。
妻は「イヤでも近所の様子が目に入るでしょ?そうなると、『誘う』『誘われる』『誘われない』とか、立ち位置が気になってくるじゃない?」と投げかけます。


ですが、一番困るのは、「だから一律に全員誘おうよ」タイプの提案です。
そういう一見リーダータイプの方が1人でもいると、途端に変な義務感で「みんなに声かけてみようよ」などとなり、そういう方は概して声が大きいので、みんな断りづらい雰囲気になる。

もし、「参加したくないのに参加せざるをえなくなる」人が出てきたら、本末転倒です。
例えばランチ会やバーベキューの定例化とか。

 

ちなみに、実際に、ランチ会を「毎月しようよ!」と言われた方がいました。

とっさに、「来月はどう?」と言われて、妻は手を挙げなかったそうですが、その場にいた八割くらいの手が挙がったそうです。

しかし、その後、なぜか実施されずにそのまま立ち消えになったようです…笑

 

…危ういことになりがちです。

 

配慮し合う「ちょうど良い」お付き合い

ただし、今回ハロウィンに誘ってくれた方々に関しては、妻は「ちょうど良い距離感で助かる」と、感謝していました。


「このグループは普段から仲が良く、お出かけや鍋パーティーなどもしているみたいだけど、我が家とは散歩中に会話するぐらいの間柄。ハロウィンみたいな、人数が多い方が楽しい集まりに、ときどき声をかけてくれる。

全く呼ばれないのも寂しい気がするし、いきなり鍋を囲むのも近過ぎて怖い、という我が家にとっては、このぐらいの関係がちょうど良く、ありがたいよ」

と言っています。

 

「ハロウィンごっこ」の時間帯も、週末でゆったりした気分の金曜夕方という設定だし、連絡もグループLINEなどではなく、わざわざ個別に頂いたそうです。

「グループLINEだと、もし断りたいときに気を遣うから」と妻も言っており、

「お菓子の予算も含めて、無理せず参加できる感じで、配慮のある方たちで良かった」と喜んでいました。

 

このように、我が家は、今回のハロウィンを、「ちょうど良い」と受け止めています。

(ハロウィンというイベントそのものには、やはりミゾミゾするのですが、そこは別の話ということで。)

 

しかし、これも我が家の価値観に過ぎません。
参加していない家庭からすれば、集団で歩く姿に、なかなかの威圧感を感じてしまう人もいるでしょう。

 

妻はしみじみ言います。

「やりたい人は、配慮しつつやりたい事を楽しくできて、別にやりたくない人はやらなくても良い、無理のない暮らしが普通に続くよう、我が家も配慮していかないといけないよ」