【小沢健二】ある日、森の中、「武装難民」に出会ったら、どうやって身を守るのか【麻生太郎】
先日は皆さんと一緒に、小沢健二さんの音楽活動本格化と、各国要人の発言からみえる世界の危機について考えました。
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自衛隊や警察にゆだねるしかない
その直後です。今度は麻生副総理です。北朝鮮から武装した難民がやってきた場合の対応として、射殺も選択肢の一つに考えられる、というようなことを述べたそうです。
トランプさん、李さん、正恩さん、安部さんに続いて、麻生さんの発言も刺激的ですね。「失言」と言われるでしょうね。
北朝鮮有事での武装難民対応。「武装難民」の厳密な定義はおいといて、「北朝鮮でおおごとがあり、けっこうな人数が日本にやってきている。なにやら武器を持っている人もいるらしい」という状況(麻生さんのイメージとは違うかもしれませんが)が生じたとして、現行の法令・制度のもとで、自衛隊や警察、海保がどのような対応が取れるのか。要は、東アジア情勢・国際情勢が今以上に緊迫し、わたしたちの生命・財産は守られるのか。守られるとしたら、どのようなやり方があるのか。日本は銃社会ではないため、わたしたちは公的機関に頼らないと命を守れないと思われます。
当然議論・整理しておかないといけない重要なテーマに思えますが、幸か不幸か、世は「衆議院解散→総選挙」たけなわです。国会で与野党が政府見解をただすやり方がいいのでしょうか。それとも、選挙期間中の討論会や街頭演説で各党が主張を競うのがいいのでしょうか。
だったらなおさら望まれる国民的議論
国民的議論の必要性の一方で、麻生さんといえば、今回の突然の衆院解散を安倍さんにすすめたと言われています。
さらに麻生さんといえば、2009年の衆院選で民主党に大敗し政権を明け渡したときの自民党総裁(首相)です。
おまけに麻生さんは、衆院愛媛3区補選でスキャンダラスな候補者を擁立した方です。
今回の発言を聞いていると、「勝つ気あるのかな」と思いませんか?安倍内閣の支持率は回復基調にありますが、休み明けのワイドショーの取り上げ方次第では、流れが変わるのではないでしょうか。
テーマがテーマだけに、首相時代の「800円即席ラーメン」発言や、最近の「祭り基地外」発言のような恒例の失言には終わらない気がします。繰り返しになりますが、生命の危険や暮らしの秩序に関係する問題です。
逆に言うと、安全保障や防衛、人口減少や、高齢化(対策としての移民問題なり難民問題なり?)などもろもろの国民的議論のきっかけになるのかもしれません。とはいえ、臨時国会冒頭で解散すれば、国民の代表である国会での議論にならないでしょう。とはいえ、「国民的議論が望まれる」と叫ばれる問題ほど国民的議論にならないのは世の常なのかもしれませんが。
我が家の散歩で想像してみた
今回の発言はちょっと抽象的なきらいがありますが、自分の日常に落とし込んでみると、実は日々の暮らしにつながっているように思えてきます。
たとえば、我が家はよく親子で散歩します。散歩していると、「難民」が立っていて、武器を突きつけられるかもしれません。わたしはおそらく武器など持っていないでしょう。日本語が通じない可能性が高く、そうであれば意思の疎通も難しいでしょう。「どうやったらわが子の命を守れるのか」。感じたことのない恐怖や戸惑いに襲われるに違いありません。
その時。おまわりさんが通りかかりました。
「ちょっ、ちょっ、ちょっ、おまわりさん、この人、へんなんですけど」。わたしは助けを求めます。志村けんではありません。本当の意味で得体が知れないのです。
その時。「難民」の武器の角度が変わりました。わたしたち親子の体はこわばります。現行の法令・制度上、おまわりさんは私たちのために何をやってくれるのでしょうか。おまわりさんは私たちのために何ができるのでしょうか。
また、そのおまわりさんが、自衛隊員だったら、海上保安官(海になりますね)だったら、どのような対処が可能なのでしょうか。
国はどうやって命を守ってくれるのでしょうか。気になります。
ここらへんはクリアにしておいてほしいです。