【トパーズ・ラブ前編】なぜ妻は30代にして初めてキンキキッズのCDを買ったのか【デーモン・アルバーン】
先日、幼稚園児のきなこちゃんがアイポッド(ipod)をほぼ独占していることを書きましたが、そこにライバルが現れました。
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妻が、1月24日発売のキンキキッズ(Kinki Kids)39枚目のシングル「トパーズ・ラブ/デスティニー(Topaz Love / Destiny)」を買ったのです。
続きを読む【ノンストップ!】近ごろはやたらと「賛否両論」というけれど
フジテレビ系「ノンストップ!」で、「東京メトロ日比谷線車内のBGMに実験的にクラシックが流されていることに賛否両論」という話題で出演者があれこれ話しているのを見た妻が一言。
「『賛否両論』ってさ、じゃあ、賛否が分かれないテーマなんてあるのかね。このご時世、なんにだって文句というか、賛否は出てくるものなんじゃないの」
妻は先ほどから少々イライラしている様子。
そういえば最近、幼稚園児のきなこちゃんが言うことを聞かなくなった。
幼稚園から帰ってきた後の片付けはしなくなったし、大好きなミニトマトも食べなくなった。妻の疲れは相当たまってきているようだ。
夫はそんなことを考えながら、賛意を示してみた。
「その指摘は言い得て妙だね。新聞やテレビなんかでも、記者やリポーターがまちの声を聞いて『賛否両論です』みたいな報じられ方するけど、あれは報道機関として何も言っていないに等しいと言えば等しいよね。逆に軽々しく賛否を示されても困ることもあるんだけどさ」
妻はキッチンで洗い物をしながら、
「でしょ?『妊婦さんに席を譲る』とか、マタニティマークについてまで色んな意見があるし。一昔前なら何の気なしに言ってたような、『子どもは母親が一番好き』みたいな考え方に対しても、今は反対意見がたくさん出てくるよ。まあネット上で個人が色々言えるようになって、良いことなんだろうけど。」
「あ、ネットっていえば、年賀状に子どもの写真はNGっていうのも、ネットでよく見るから、何となく気をつけないといけないのかなって思うよね。今の世の中、どんなことだって、誰かが傷つくことが見えるし、どこかで迷惑になることが分かるんだよ。もはや賛否のないことなんてないんじゃない」
妻は夫の賛意を得られたことに満足はしているが、疲れからくるイライラは解消していないようだ。
夫は「君はポストモダンか」とほほえみつつ、別の提案をしてみた。「じゃあ、賛否に分かれないものを探してみようか」
妻はニヤリとして、すぐさま切り返す。「ないよ。そんなもの絶対ない!」
夫は思案顔で、ひとつ目の提案を披露した。「ボーナスあがって嫌がる人いないんじゃないかな」
妻は「こいつはアホか」というような表情で言った。「雇用されている人は嬉しくても、ボーナス出す方はボーナス出したくないでしょう。どこの会社もお金ないんじゃないの」
「身に覚えあり」と居たたまれなさを感じた夫は一呼吸置き、二つ目の提案。
「『暑い夏に爽やかな風が吹いてくること』、これだ!これに反対する人はいないでしょう!これが転じれば、扇風機の存在に反対の論陣を張る人はいないはずだ!」
歓喜する夫に対し、仏頂面だった妻が思わず噴き出した。「あんた、バッカじゃないの!アハハ、そういうのは違うんだよ…あー、バカみたい!」。さも呆れたというようにひとしきり笑った後、「あ、それ、ブログに書いてよ」と求めてきた。
妻に笑顔が戻ったことに喜ぶ夫はそのままパソコン机に向かった。
夫はキーボードを打ちながら考えていた。無音でテレビを見ていたので、地下鉄車内クラシックにどのような賛否があるのか、またそれについて出演者がどのような意見を交わしていたのか全く分からない。
なぜ無音なのか。
オーディオシステムで偶然にもクラシック音楽を聴いていたからだ。
バッハ「無伴奏チェロ組曲」。
TBSドラマ「カルテット」でも取り上げられた曲で、満島ひかり演じる世吹すずめが途中で弾くのをやめた曲としても一部で話題になった。
クラシックは歌詞がないためか、聞き手の想像力を掻き立てる。
東京メトロはどのような曲を流しているのだろうか。
バナナマン設楽さんや山崎パンさんはどんなコメントをしたのだろうか。
想像力が及ばず、夫はテレビに視線を戻した。
コーナーが変わり、V6坂本さんが箱根で自然薯を食べているのを、左下の子画面の中で設楽さんが見ていた。
終わらないクリスマス
昨年12月7日以来更新が滞っていた当ブログですが、我が家でもクリスマスを祝い、大晦日にはそばを食べ、無事に新年を迎えることができました。
改元前年
昨年は天皇陛下の退位(「譲位」って呼んだ方が自然と思うのですが)が決まり、改元日程も「 2019年5月1日改元」に固まったそうで、今年は年間を通して「平成」である最後の一年となります。
アイポッド独占
そんなスペシャルな2018年。実は、我が家ではクリスマス気分から抜け切れていません。
幼稚園児のきなこちゃんがアイポッドをほぼ独占し、クリスマスソングばかりを再生しているからです。
きなこちゃんにとって物心ついて初めてのクリスマスということで、2枚のCDをプレゼントしました。
きなこちゃんの心を捉えたのは、「ウィー・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス」です。
再生回数1位
アイチューンズの再生回数ランキングでは、130回を超え、初登場は12月下旬ながらぶっち ぎりで1位になってしまいました。
再生回数100回に迫り、ぶっちぎり1位に君臨してきた「アイアイ」や、50回超の「ぞうさん」などをごぼう抜きしてしまいました。(画像は夫のアイチューンズです)
リビングで音楽をかけていても、ドライブしていても、きなこちゃんは「ねえ、ウィー・ウィッシュアにして」と求めてきます。
「ユー」を聞き取れないぐらいに発音しているのが、英語教材が豊富な最近の子どもっぽいですよね。
最近は「ウィー・ウィッシュア」には日本語版があることにも気づいたようで、「おめでとうクリスマス」のリクエストも増えています。
そういうわけで、我が家のクリスマスは終わる気配がありません。ひょっとしたら、平成が終わるころもまだ続いているかもしれません。